48歳で脳出血。~乗り越えられない試練はない~

48歳で脳出血で倒れ片麻痺となって社会と制度と身体の格闘日記

記録

ゲートソリューションデザインR1(回顧その57)

www.p-supply.co.jp 試験外泊前に発注していた装具が来ました。PT陣がデモ機で試したり、大学病院からきているリハの先生に診てもらって決めました。装具屋さんとの打ち合わせで PT「たーさん、色は何がいい?」 私「無難なグレーかな?」 PT「ホントにいい…

帰りたい(回顧その55)

2週間前の記事ですが、とうとう離職状態になって打ちひしがれた。なんとか試し出勤許可が出て、楽しみにしていたのが、自宅に帰ること。自宅からの試し出勤になるということも想定していた。(電車乗れないから送ってもらうのだけど) 職場から救急搬送。急…

希死念慮(回顧その54)

超ネガティヴになると思うので途中でも引きずられてしまう方は読まないようにしてください。 これを回顧することは避けて通れないかなと思った次第です。 回復期の病院にあった本でも書いてあった。患者側からみたものでも載ってました。 にほんごがこんなふ…

NHK(回顧その53)

回復期でテレビは1日利用料でチャージされてるので見放題でした。 カード式だとリハビリ中消し忘れや眠ってしまって見てもないのにチャージされる心配はなかったです。 回復期では毎日がリハビリと食事やら決まった時間のスケジュール。朝、昼とも、半分、青…

WALK AIDE(回顧その52)

歩様を飛躍的に回復させたのがこれ。WALK AIDEです。歩行に合わせて電気刺激を与えてつま先が上がるようにするもの。足が出た時につま先が下がっていては転倒のもと。かかと着地。 親指で蹴る。一連動作を脳へも刺激するということだそうでした。反復が大事…

また個室(回顧その51)

2人部屋に移ってからというもの お隣さんはとても静かです。 失語症なんでしょうか。同じ入院患者さんと消灯までひそひそと話してる感じでした。 男性のご老人はお見舞いとか少ないですので自分もそういう身になったら寂しいなと思います。 父が入院した時あ…

間違える(回顧その50)

半側空間無視か左側の注意が疎かになりがちな注意障害。個室から2人部屋に移った時に起きました。2人部屋は部屋の真ん中に仕切りがあり、洗面台が共有の半個室みたいなものです。 ほとんど個室か2人部屋で構造も似たような部屋が並んでいます。私の部屋は入…

キャンセレーションと虫食い表(回顧その49)

STに関してあまり回顧してなかったです。 STのKさんと後半はTさんが担当してました。 ほとんど認知の検査での確認と議事録や表計算などのパソコン訓練の作業療法的なことでした。 何度やってもできなかったこと。 キャンセレーション。 数字やひらがなの乱数…

片麻痺あるある本(回顧その48)

にほんごがこんなふうにみえたのよ!~39歳で脳出血! オレの片マヒ&失語な日常~ 作者: 山?明夫,牟田育恵 出版社/メーカー: 株式会社QOLサービス 発売日: 2016/07/11 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る 回復期病院にはもう一つマン…

指先のリハビリ(回顧その47)

地味ですが作業療法の回顧をば。 左腕の麻痺は握力を完全に奪ってました。 転院したての握力は10kgもいかなかったような。 マジですかと目を疑いました。 急性期でゴムボールをニギニギしてたせいか、 転院の頃には、かすかに力が入る感じはしてました。わず…

ほんとに来なくていい(回顧その44)

前々回のスタッフとのミーティングにて試し出勤許可が出た。なんとか月末に間に合わせたものだ。出た場合は既に月末にと話していたことを早速リハビリ前にLINEで会社に報告。 返事が返ってこない。家族のお見舞いを見送りにロビーまで行く途中その時は来た。…

アクティブ(回顧その43)

病室に設置されたもの。これなぁーんだ? 過去の写真みたら出てきました。 徘徊センサーです。 脳にダメージ起きてる方は徘徊するようです。 転院直後いきなり設置されました。踏めばナースコールと同じくシグナルが送られます。 食事もトイレもコールしてか…

スタッフとのミィーティング(回顧その42)

転院直後、たった1ヶ月の休職期間の関係で月末までに試し出勤ができるようにしたいと申し出て、必死のリハビリで、装具あれば動けるようになってきた頃、相談員が2週間程で設定してくれました。 病院にpcと通信ルーター持ってきてといっても持ってきてくれず…

半側空間無視(回顧その41)

前にも書いたかと思いますが、脳の右側を損傷すると、左半分を認識しないという症状。 食事でお膳の左半分を残してしまうとか顕著なものはなかったのですが、意識が向かないというか、注意障害のようなものがあったように感じます。 リハビリで装具の貸し出…

リハビリスタッフ(回顧その40)

回復期のスタッフチームはやけにイニシャルKが多いんですが、 STー淡々としたKさん PTーイケメンKさん OTーひょっとこMさん 相談員ーケースワーカーKさん チーフー体育会系Yさん をメインとした120人ぐらいもいるスタッフからチームを組んで取り組んでいただ…

朝はパン(回顧その39)

朝はパン。パンパパン♪ でしょと思っていたのが病院食でてっきり遠ざかってました。 大量のおかゆに飽きた頃の転院。STさんのヒアリングで朝食はパンをリクエスト。 ご飯だけはおいしい病院でした。 ST「嚥下の状態をみてOKだったら切り替えますね。」 ご飯…

報知機事件(回顧その37)

発症して倒れた時にも思わなかったもの。 それは人生ってあっけないものだと。 回復期病院へ転院して数日のこと。 深夜いきなり火災報知機がなる。 薄気味悪い嫌なサイレン音とアナウンス音である。 麻痺で動けない。誰も来ない。 耳を澄ましても静まり返っ…

一筆啓上(回顧その36)

労災(闘ってもよかったが)や事故の被害者ならいいけれど、しばらく認知症検査かと思うような検査が続きました。CTと採血ぐらいです。メディカルチェックといったものは。 結局、急性期と同じでやりっぱなし。一度として画像やデータを前に説明されたことは…

リハビリならぬテスト三昧(回顧その35)

回復期リハビリ病院に転院となって、 「着替えしてみてください」 「性格は?」 「採血です」 よくもわからず指示されるがままです。 麻痺の具合や対応方法についてみているんでしょうけど、人前で着替えの状態をじっくりみられるのも違和感ありました。 急性…

リハ本格化(回顧その34)

8月10日。Zリハへの転院です。 お迎えが来て急性期病院から直行です。 SNSで退院ですといったら、おめでとうのコメントが。 まだ片麻痺で力が入らない。動かないでこれからなのに、なかなかこの病気は身近ではなかったようで。 ただリハビリ、社会復帰への意…

急性期を振り返る(回顧その33)

21日間の入院をした急性期編は終了です。 書きのこしたかなと思ったのは1つは親へのありがたみです。 たくさん見舞いに来てくれました。 入院中叔母の訃報で帰郷も聞きました。 ひざも悪くして帰ってきて、それでも見舞いに来てくれました。 車イスに移乗で…

新たなステージへ(回顧その32)

回復期病院へ転院の朝を迎えました。いつもと変わらない。 朝の9階からの眺めの光景を焼き付けて、いよいよ復帰するために主戦場へ向かうのだと。 退院は9時頃という話でした。 心配していた移動は迎えが来るとのこと。 受け入れ先の病院に車を止めて、嫁さ…

卒業(回顧その31)

急性期では21日入院してました。 制度で行くと2ヶ月はいてもよかったですが、制度も知らず、何も保障もないので、出費という名の出血を止めるために早く復帰を考えていました。 回復期病院への受け入れ調整も進んで、検査などの調整も急ピッチで進めていただ…

看護(回顧その30)

今年のうちに急性期時代ぐらい回顧したかったのですが、大晦日になっちゃいました。時間の流れ早いが、自分の中での動作は遅い。 さて、急性期の病院は救命が専門なのか都心に近いところに運ばれました。若い医療スタッフに囲まれてました。日替わりで担当が…

お風呂(回顧その29)

急性期の病院ではお風呂は2回ほど入りました。 それまでは清拭といって病床で身体を拭いてもらうのみ。一回だけ洗髪もしてもらいましたかね。完全介護。貴重な体験です。こんなことはなってみないとわからないことです。予防の大切さはなってみないと身に染…

転院調整(回顧その28)

ソーシャルワーカーのAさんは意識戻ってベッド脇でにご挨拶した以降、嫁さん通して転院先の話を聞くだけ、オススメ以外に近いところはないかなど情報を聞くだけ。 シビれきらして、直接話が聞きたいと設定してもらいました。数日かかりましたよ。その間に見…

歩く(回顧その27)

急性期でのPTのSさんは今でも記憶に残っています。リハビリスタッフではちょっと年配の方でした。毎日ハリのある声で 「たーさん、今日もリハビリ行きましょう」 高熱から解放されると、混まない食堂のエレベーターで地下1階のリハビリ室に車イスで連れてい…

引っ越し(回顧その26)

高熱に前立腺肥大がようやく落ち着いた時、病室を移動しました。 ベッドごと1人の看護師さんで移動していきました。今ってそんな簡単な時代?? 寝ながら移動なんてちょっと贅沢感。 ナースステーションから部屋3つぐらい遠くなったでしょうか。その代わり…

転院先(回顧その25)

とにかく早く退院して復帰したい。 そんなことを思っていると、どうやらリハビリ専門の回復期病院の話がソーシャルワーカーさんから来ているらしかったのです。 そのソーシャルワーカーさん推すにはUリハ病院だそうです。 推す理由は、比較的若い年代も入院…

感情のコントロール(回顧その24)

発症後153日目。退院後87日目に入ります。なんというか丸5ヶ月経ってしまいました。 まだ急性期の話終わってないですが、高次脳機能障害はないと言われ、全くないのか、どこか損傷してないかと思います。 歳をとると涙脆くなるといいますが、ひどくなったか…