48歳で脳出血。~乗り越えられない試練はない~

48歳で脳出血で倒れ片麻痺となって社会と制度と身体の格闘日記

回復期

雇用保険と障害年金(久々の回顧)

今週のお題「もしもの備え」2年前の今頃は、入院からリハビリでの回復も順調にきて、自宅へ一時外泊で戻ったころです。 ちょうど台風も来てたかな。 このブログを書き始めたときは、この病気は情報が少なく当事者の方のブログの情報を 読んでたので、同じ境…

退院(回顧その70)

発症して67日。回復期に転院して46日。 ついに退院です。 倒れた時、病院で意識を取り戻した時、 ここまで回復できるとは思いませんでした。 「たーさんは、お若いから」 医療スタッフにいわれることは、相対的に若いと言ってるだけじゃんと思いながら聞いて…

またかよ(回顧その69)

退院を来週に控えて電話が鳴る。 番号はまたかよ。 押しかけてきて今後のことは考えるって 一切連絡なかったくせに。また厄病神か。電話に出た。 「今度行きますけど、◯日でいいですか?」「もう退院してます。」その後の言葉がなかったよね。 よかったとも…

診断書(回顧その68)

久しぶりに振り返りです。退院日を決めて、5日後のことでした。 ハロワからいわれてた就労可能診断書を書いてもらって退院のその足でハロワに行って手続きに行く予定でした。 完全に収入途絶えているので出血止めるには退院と雇用保険ぐらいしかないですから…

第2回カンファレンス(回顧その67)

主治医、看護師、リハ担当スタッフとの第2回の打ち合わせの日がありました。 初回は、主治医が途中で断りもなく退席していくし、何のためにあるのかさっぱりわからない。早く社会復帰をと高次脳機能障害の検査結果と回復の程度、退院の目処を聞くだけでした…

自転車訓練(回顧その66)

公共交通機関利用訓練は以前に書きましたが、もう一つ前もって日程を組む訓練があって、それが自転車訓練です。 なぜまえもってなのかというと 1.チャリを確保 2.スタッフを確保 することです。 片麻痺患者に自転車なんてと思いましたが、力が入らないと無理…

訪問者2(回顧その65)

入院中来てくださった驚きの訪問者はまだいます。 父と母でした。 いつもは父の車で一緒に来ます。母は膝が痛いと父は腰が痛いとふたで整形外科へリハビリに行くようになってました。ある日ひょっこり母が 「お父さんは?」 「うん、今日はバスで来たの。◯◯…

訪問者(回顧その64)

回顧その44で招かれざる客を書きましたが、入院も長くなってSNSでも発信していると、投稿へコメントくださる方もいらっしゃってありがたかったですが、病室へ訪問者が。しばらくお会いしていない方でびっくり。カウンセラー資格取得に一緒に学んだ方でした…

同居人(回顧その62)

二人部屋に移って、お隣の方が転倒して救急搬送されて、自然退院となって自然個室になっていて結構長い間続いていました。2回目の外泊で自宅へ帰って、今月は退院だから、この病院もあと少しだろうなと思いながら病院へ戻ってきました。すると、お隣がいる。…

入浴(回顧その59)

食事をはじめ入浴他、ADLも順調にあがっている。最初は入浴も見守りからはじまりまして。 空の浴槽に手すりのつかまり方、入り方、出方教えてもらって、 「たーさん、入浴のお時間でーす。」 さて、この時間は作業療法の時間。のリハビリのお時間。うまく…

階段練習(回顧その58)

階段昇降。これをクリアできないと、社会復帰、退院は難しい。 言語療法は減らして、理学療法に時間を割くようシフトしていきました。 ところが、上るのはいいけれど、足首の関節が固いようで、一段降りるたびに痛みが走ります。PTさんに訴えても、アドバイ…

ゲートソリューションデザインR1(回顧その57)

www.p-supply.co.jp 試験外泊前に発注していた装具が来ました。PT陣がデモ機で試したり、大学病院からきているリハの先生に診てもらって決めました。装具屋さんとの打ち合わせで PT「たーさん、色は何がいい?」 私「無難なグレーかな?」 PT「ホントにいい…

台風接近(回顧その56)

帰りたいのに帰れなくなった。いきなり自然退職に追いやられた。とうとうその日が来てしまった。早く退院せねば。こうなったら、離職票出してもらって公的な社会保障に頼っていくしかない。 「たまには気分転換もいいんじゃない?」 看護師さんの言葉を借り…

帰りたい(回顧その55)

2週間前の記事ですが、とうとう離職状態になって打ちひしがれた。なんとか試し出勤許可が出て、楽しみにしていたのが、自宅に帰ること。自宅からの試し出勤になるということも想定していた。(電車乗れないから送ってもらうのだけど) 職場から救急搬送。急…

希死念慮(回顧その54)

超ネガティヴになると思うので途中でも引きずられてしまう方は読まないようにしてください。 これを回顧することは避けて通れないかなと思った次第です。 回復期の病院にあった本でも書いてあった。患者側からみたものでも載ってました。 にほんごがこんなふ…

NHK(回顧その53)

回復期でテレビは1日利用料でチャージされてるので見放題でした。 カード式だとリハビリ中消し忘れや眠ってしまって見てもないのにチャージされる心配はなかったです。 回復期では毎日がリハビリと食事やら決まった時間のスケジュール。朝、昼とも、半分、青…

WALK AIDE(回顧その52)

歩様を飛躍的に回復させたのがこれ。WALK AIDEです。歩行に合わせて電気刺激を与えてつま先が上がるようにするもの。足が出た時につま先が下がっていては転倒のもと。かかと着地。 親指で蹴る。一連動作を脳へも刺激するということだそうでした。反復が大事…

また個室(回顧その51)

2人部屋に移ってからというもの お隣さんはとても静かです。 失語症なんでしょうか。同じ入院患者さんと消灯までひそひそと話してる感じでした。 男性のご老人はお見舞いとか少ないですので自分もそういう身になったら寂しいなと思います。 父が入院した時あ…

間違える(回顧その50)

半側空間無視か左側の注意が疎かになりがちな注意障害。個室から2人部屋に移った時に起きました。2人部屋は部屋の真ん中に仕切りがあり、洗面台が共有の半個室みたいなものです。 ほとんど個室か2人部屋で構造も似たような部屋が並んでいます。私の部屋は入…

キャンセレーションと虫食い表(回顧その49)

STに関してあまり回顧してなかったです。 STのKさんと後半はTさんが担当してました。 ほとんど認知の検査での確認と議事録や表計算などのパソコン訓練の作業療法的なことでした。 何度やってもできなかったこと。 キャンセレーション。 数字やひらがなの乱数…

片麻痺あるある本(回顧その48)

にほんごがこんなふうにみえたのよ!~39歳で脳出血! オレの片マヒ&失語な日常~ 作者: 山?明夫,牟田育恵 出版社/メーカー: 株式会社QOLサービス 発売日: 2016/07/11 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る 回復期病院にはもう一つマン…

指先のリハビリ(回顧その47)

地味ですが作業療法の回顧をば。 左腕の麻痺は握力を完全に奪ってました。 転院したての握力は10kgもいかなかったような。 マジですかと目を疑いました。 急性期でゴムボールをニギニギしてたせいか、 転院の頃には、かすかに力が入る感じはしてました。わず…

ほんとに来なくていい(回顧その44)

前々回のスタッフとのミーティングにて試し出勤許可が出た。なんとか月末に間に合わせたものだ。出た場合は既に月末にと話していたことを早速リハビリ前にLINEで会社に報告。 返事が返ってこない。家族のお見舞いを見送りにロビーまで行く途中その時は来た。…

アクティブ(回顧その43)

病室に設置されたもの。これなぁーんだ? 過去の写真みたら出てきました。 徘徊センサーです。 脳にダメージ起きてる方は徘徊するようです。 転院直後いきなり設置されました。踏めばナースコールと同じくシグナルが送られます。 食事もトイレもコールしてか…

スタッフとのミィーティング(回顧その42)

転院直後、たった1ヶ月の休職期間の関係で月末までに試し出勤ができるようにしたいと申し出て、必死のリハビリで、装具あれば動けるようになってきた頃、相談員が2週間程で設定してくれました。 病院にpcと通信ルーター持ってきてといっても持ってきてくれず…

半側空間無視(回顧その41)

前にも書いたかと思いますが、脳の右側を損傷すると、左半分を認識しないという症状。 食事でお膳の左半分を残してしまうとか顕著なものはなかったのですが、意識が向かないというか、注意障害のようなものがあったように感じます。 リハビリで装具の貸し出…

リハビリスタッフ(回顧その40)

回復期のスタッフチームはやけにイニシャルKが多いんですが、 STー淡々としたKさん PTーイケメンKさん OTーひょっとこMさん 相談員ーケースワーカーKさん チーフー体育会系Yさん をメインとした120人ぐらいもいるスタッフからチームを組んで取り組んでいただ…

朝はパン(回顧その39)

朝はパン。パンパパン♪ でしょと思っていたのが病院食でてっきり遠ざかってました。 大量のおかゆに飽きた頃の転院。STさんのヒアリングで朝食はパンをリクエスト。 ご飯だけはおいしい病院でした。 ST「嚥下の状態をみてOKだったら切り替えますね。」 ご飯…

検査の時に(回顧その38)

お見舞いって突然来るものでしょうか?知らせて都合の良い時を確認して来るものでしょうか? もちろん時間を割いてですから突然かもしれません。 ただずっと病室にいて寝たきりではなく、いつもいるわけではありません。 なぜかアポなしでくるんですよ。 会…

報知機事件(回顧その37)

発症して倒れた時にも思わなかったもの。 それは人生ってあっけないものだと。 回復期病院へ転院して数日のこと。 深夜いきなり火災報知機がなる。 薄気味悪い嫌なサイレン音とアナウンス音である。 麻痺で動けない。誰も来ない。 耳を澄ましても静まり返っ…