ほんとに来なくていい(回顧その44)
前々回のスタッフとのミーティングにて試し出勤許可が出た。なんとか月末に間に合わせたものだ。出た場合は既に月末にと話していたことを早速リハビリ前にLINEで会社に報告。
返事が返ってこない。家族のお見舞いを見送りにロビーまで行く途中その時は来た。
なぜかまたアポなしでエレベータで鉢合わせ。
「ここまで回復してLINEで伝えたように月末には試しでオフィスに行けます。」
「その日は出張でいない。」
「・・・」
「誰も見る人がいないとなると、よくないので。一旦休職期間満了ということで。仕事についてはまた日を改めて打ち合わせを設けたい。何ができるか考えておいてほしい。」
定期的に設ける場を言ってた割に突然来て、これですか。
結局、結論ありきだな。何も先のこと考えてきてないじゃないか。
事実上の契約期間満了ってやつでした。
ほんとに来なくていい。何しに来たのか。病院に持ってくる話ってどっちが神経麻痺してるのかと。世間は非情です。
私が心身ともに健常なら、裁判で闘っていたのかもしれません。ネタは揃っているのだから。やりとりはただその出方をみるためか随分いいまわしが遠回しに来たものだなと。用が済んだらそそくさと帰っていきました。日本はここまで人材の流動化が進んできたので、そろそろあいまいさを良しとする悪しき慣行はやめて、契約社会に移行すべきなのかもしれない。
人材紹介から転職の話(スカウトメールってやつです)は来ていました。働き方の見直しも含めて想定しなくてはと、入院中から転職活動でやりとりしてました。
病院から書類の提出をして、電話でやりとりをする日々。
パソコンは自宅からもってきてもらって、SIMカード契約してきてもらうまでして。
病院のWi-fi飛んでるから接続させてくれって騒いでいましたっけ。
しんどかったな。左手麻痺で職務経歴書すら更新が大変で。
「実は、今過労で倒れて入院中でして、病院から電話してます」
「・・・。どのように先方にお伝えしますか?」
さすがのキャリアコンサルタンともそんな接遇したことないでしょうね。
「医師から就労に問題なしと見解出してもらっています。来月には退院の見込みです。」
月末が迫ってきていて、まもなく転職活動でなく、病院からの再就職活動になるのでした。経済的にもここから大きな波が押し寄せます。社会復帰に向けたリハビリは長期にわたる大きな試練となりました。ここから自分の麻痺以外のものとの行動が始まります。