48歳で脳出血。~乗り越えられない試練はない~

48歳で脳出血で倒れ片麻痺となって社会と制度と身体の格闘日記

指先のリハビリ(回顧その47)

 


 

 

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地味ですが作業療法の回顧をば。

左腕の麻痺は握力を完全に奪ってました。

転院したての握力は10kgもいかなかったような。

マジですかと目を疑いました。

 

急性期でゴムボールをニギニギしてたせいか、

転院の頃には、かすかに力が入る感じはしてました。わずかに神経がつながった感。

でもOTのMさんは見逃しません。

指先が器用に動かせないことを。

写真のようにおはじきをつまむ練習。

親指と人差し指。

親指と中指。

親指と薬指。

親指と小指。

できるかい!薬指から苦しくなってきます。

発症前ですらこんな器用さはなかったはず。

できないことを突いてくる感じがして、あまりの地道な訓練に正直理学療法ばっかり楽しみになってました。悔しくて、おはじきはすぐに買ってきてもらいました。ベッドの上で練習です。

他にも

新聞紙を左手の指先だけで丸めたり、おはじき同様日本の指先でつまんでちぎったりして。

傘さし練習

指グリップ

パソコン練習などなど。

そうそう、事務職ならパソコンで議事録作成の業務はよくあるからと(なんでやねん。そんなにあるか!)

記事を読み上げるので、パソコンで打ってみてって。脳の記憶領域が極端に小さくなってるのに読み上げられても入ってこない。そりゃ無理でしょ。議事録書いたことないよねーという方の発想の訓練方法。ミニッツテイカーは議題も資料内容、議論のポイントも把握して望んでますって。その前提で聴いてる人と何の話かと突然話を聴く人と記憶できる量、予測できる量は格段に違うわけで。

誤字は多いわ、キーボードで思ったものと違うキー操作ミスにうんざりするほどのつらいリハビリでした。

 

でもある日、えーっまたパソコン練習。ネタ尽きたかと思った時、ちょいちょい手技を駆使して刺激した後、とりかかるとあーら不思議。操作スピードは向上し、入力ミスがなくなるほどスイスイと。

今思えば、あれは川平法を試したのではないかと。奇跡は起きる。byNHKスペシャル

回復期リハビリを選ぶ時は川平法をやっているか聞くのも1つの検討要素になるのかもしれません。

あんまりいい思い出ありません。OTのKさんのマスクの上のつぶらな瞳でまつげが異様に長くてみとれてしまった記憶しか残っていません。

今日はこの辺で。