48歳で脳出血。~乗り越えられない試練はない~

48歳で脳出血で倒れ片麻痺となって社会と制度と身体の格闘日記

急性期

終わりの始まり(回顧ー番外編)

発症前の回顧になります。 今の自分は1年前の今日から始まっていたのでしょう。 新しいチャレンジを求めて職場を移りました。エージェントとはいい加減なものです。人が移籍すればフィーになるのでマッチングがうまくいっているのか、企業に問題はないのか…

急性期を振り返る(回顧その33)

21日間の入院をした急性期編は終了です。 書きのこしたかなと思ったのは1つは親へのありがたみです。 たくさん見舞いに来てくれました。 入院中叔母の訃報で帰郷も聞きました。 ひざも悪くして帰ってきて、それでも見舞いに来てくれました。 車イスに移乗で…

新たなステージへ(回顧その32)

回復期病院へ転院の朝を迎えました。いつもと変わらない。 朝の9階からの眺めの光景を焼き付けて、いよいよ復帰するために主戦場へ向かうのだと。 退院は9時頃という話でした。 心配していた移動は迎えが来るとのこと。 受け入れ先の病院に車を止めて、嫁さ…

卒業(回顧その31)

急性期では21日入院してました。 制度で行くと2ヶ月はいてもよかったですが、制度も知らず、何も保障もないので、出費という名の出血を止めるために早く復帰を考えていました。 回復期病院への受け入れ調整も進んで、検査などの調整も急ピッチで進めていただ…

看護(回顧その30)

今年のうちに急性期時代ぐらい回顧したかったのですが、大晦日になっちゃいました。時間の流れ早いが、自分の中での動作は遅い。 さて、急性期の病院は救命が専門なのか都心に近いところに運ばれました。若い医療スタッフに囲まれてました。日替わりで担当が…

お風呂(回顧その29)

急性期の病院ではお風呂は2回ほど入りました。 それまでは清拭といって病床で身体を拭いてもらうのみ。一回だけ洗髪もしてもらいましたかね。完全介護。貴重な体験です。こんなことはなってみないとわからないことです。予防の大切さはなってみないと身に染…

転院調整(回顧その28)

ソーシャルワーカーのAさんは意識戻ってベッド脇でにご挨拶した以降、嫁さん通して転院先の話を聞くだけ、オススメ以外に近いところはないかなど情報を聞くだけ。 シビれきらして、直接話が聞きたいと設定してもらいました。数日かかりましたよ。その間に見…

歩く(回顧その27)

急性期でのPTのSさんは今でも記憶に残っています。リハビリスタッフではちょっと年配の方でした。毎日ハリのある声で 「たーさん、今日もリハビリ行きましょう」 高熱から解放されると、混まない食堂のエレベーターで地下1階のリハビリ室に車イスで連れてい…

引っ越し(回顧その26)

高熱に前立腺肥大がようやく落ち着いた時、病室を移動しました。 ベッドごと1人の看護師さんで移動していきました。今ってそんな簡単な時代?? 寝ながら移動なんてちょっと贅沢感。 ナースステーションから部屋3つぐらい遠くなったでしょうか。その代わり…

転院先(回顧その25)

とにかく早く退院して復帰したい。 そんなことを思っていると、どうやらリハビリ専門の回復期病院の話がソーシャルワーカーさんから来ているらしかったのです。 そのソーシャルワーカーさん推すにはUリハ病院だそうです。 推す理由は、比較的若い年代も入院…

感情のコントロール(回顧その24)

発症後153日目。退院後87日目に入ります。なんというか丸5ヶ月経ってしまいました。 まだ急性期の話終わってないですが、高次脳機能障害はないと言われ、全くないのか、どこか損傷してないかと思います。 歳をとると涙脆くなるといいますが、ひどくなったか…

試練第③波(回顧その23)

波は押し寄せてきます。 発症後に起こる脳の腫れやら発熱やらあるんですが、落ち着いてリハが入るようになった頃、前立腺肥大と診断されました。 尿は寝る前に出しておきたいから、わずかでも尿意があればナースコール呼んでました。 なぜかその日の夜に限っ…

原因(回顧その21)

なんで起きたの?なんで自分に?原因・問題点を除去すれば改善、対策が打てる。 と思って、ついつい過去を探ってしまいます。 脳出血って、高血圧が問題っていわれてますけど(今でも降圧剤投与されているわけで)、決して血圧が高かったわけでもなく。 「18…

試練第②波(回顧その20)

症状に関する試練は今でもあるものの、突然襲ってくる脳出血は副次的な試練があるものです。頭痛と肺炎危機は乗り越えたところで、急性期から回復期リハビリテーション病院への転院の話を進めていたところです。 とにかく早く復帰したいので、ソーシャルワー…

試練第①波(回顧その19)

そろそろ倒れてからどんな試練が襲ってきたか書き綴ろうと思います。 どれだけ来たかって、まじか、想定外だよってことも多かったですね。 まずは保険です。 もしもの時に備えるのが保険ですよね。 ソーシャルワーカーの方が「確認を!」と助言してくれたん…

OTと自主リハビリ(回顧その18)

今週はなんだか天気が悪くて、体調の波が激しいです。タイミング悪くストレスのたまるメールが来たりと。 神経の問題だからでしょうか。今日はOTの話。 OTも若い方でした。 麻痺手で輪投げを使ったり、腕を内に回したり、外に回したり、 お手玉を掴んで移動…

転倒リスク(回顧その17)

今日バス停に到着したバスを急ぐご老人が転倒しました。 足元が平たんでないところを待ってと下も気にせず駆けてくるので 危ない! と思っていたら、転倒されました。 片手にバッグを持っていたのでほとんど身体ごと倒れて、受け身になっていませんでした。 …

ファミマへおでかけ(回顧その15)

今日でサークルKがファミマへの置き換わり完了の日。 おひざ元のこの地域では、随分ファミマの看板が目に付くようになりました。 みんなく~るくるさ~くるK♪ チビ太のおでんチビ太のおでんチビ太のおでんはさ~くるK♬ のCMがなつかしいです。過当な競争の中…

3人のセラピスト(回顧その14)

このタイトルみて カール・ロジャーズ フリッツ・パールズ アルバート・エリス が思い浮かんだ方は心理学系なのかなと思います。 「グロリアと3人のセラピスト」 DVDは産業カウンセラーの講座でみました。 脳血管疾患においては「リハビリと3人のセラピスト…

ST介入(回顧その13)

そろそろリハビリのことを書いていきます。 ベッドサイドに患者氏名、主治医、入院日など書いてあると思いますが、まひで動きも大変でみたことなかったんですが、ある日ふと目をやると、 「ST介入」 というマグネットプレートが貼られていました。 介入とい…

入院ダイエット(回顧その12)

入院時はほぼ寝たきりなので太ってもおかしくないのですが、きっちりカロリー、減塩コントロールされてます。(おかゆの量ハンパないですからね) 退院直後はBMIが25を切りました。健康診断でひっかかっていたのでちょっと気にしてたのですが、おなか回りも…

ケースワーカー(回顧その11)

病床の前にいろんな顔を出す中の一人にケースワーカーさんがいました。名刺をみせられて名前を名乗られたのですが、主に嫁さんとのやりとりでほとんど会話していません。こういった大病でいろんな手続きが必要になってくるとパニック状態になっているわけで…

ハンパない(回顧その10)

食事の話です。 病院食のイメージって、うすあじ・おかゆですね。 まさに決まった時間(ほとんど狂わないから感心します。)に 患者の名前の入ったカードで個別に出されます。 きざみ・とろみ・嚥下と書いてあります。 まさにうすあじでおかゆです。プラスで…

リハビリ開始(回顧その9)

食事がとれないのも束の間。通されていた鼻管はとれました。 食事に向けてベッドから身体を起こすことが最初の必要な動作です。 病室のベッドはパラマウントベッドでした。医療用介護用のベッド。 説明しづらいですが(説明する必要もないか。)、リモコンで…

頭痛(回顧その8)

今日で発症後5ヶ月目に入りました。 てっきり社会復帰してると思ったら、着々と準備中です。 発症前のスピードとは倍くらいかかると思っておいた方がいいのかもしれません。 さて、回顧記録はそろそろ入院生活編に入っていきたいと思います。 HCUを抜けて一…

最初の試練(回顧その7)

急性期病院での入院期間は2か月と上限が定められているようです。 最初はまったく動かせないので、床ずれを防ぐために、数時間おきにスタッフが来ます。恒例の入院患者が多く、いきなりカルチャーショックを受けます。 ・いびきをかく方 ・吸引されてもがく…

急性期リハビリ(回顧その6)

意識が戻ったら急性期リハビリの開始です。 早くからリハビリを開始することが回復の近道といわれます。 前回書いた 病識の欠如 は尾を引いており、意識はしっかりしている、動かないのは左腕左脚。 頭は動く。なぜだか重大だとも思っておらず 病室でPC持っ…

病識の欠如(回顧その5)

さてさて、病室でこの世界に帰ってきた私は視界に入ってくるものと自分自身の感覚で情報収集にあたります。 ーどうやら入院したようだ。 ー職場で倒れたんだっけ。 ー相部屋みたいだね。 ー左腕に力が入らないな。右手は動く。 ー左脚にも感覚ないな ー疲れ…

彷徨いながら(回顧その4)

病室で目覚めるまで、もう少し記憶が残っています。 遠くで医師が嫁さんに説明している感じの会話が遠くで聞こえます。 医師「ここはHCUというところで、そこのカメラで常時状況を監視しています。」 後に何が起こったのか、HCUってなんだっけ?とググること…

冷静だったのか(回顧その3)

救命治療での状況です。 救急車が病院に着いた。搬送中はなにも記憶がない。 とても短かったような記憶しかない。 救急隊の方が倒れた様子をみて左半身麻痺を疑って 症状から最適な搬送先をみつけてくださったのでしょう。 緊急車両なら10分かからないところ…