歩く(回顧その27)
急性期でのPTのSさんは今でも記憶に残っています。リハビリスタッフではちょっと年配の方でした。毎日ハリのある声で
「たーさん、今日もリハビリ行きましょう」
高熱から解放されると、混まない食堂のエレベーターで地下1階のリハビリ室に車イスで連れていってくれました。
病室から通路は別世界。
驚いたのは看護師さんがパソコンにデータを入れている姿。体温、血圧測る時、いつもパソコン台を押してきてたわけで、入力しきれなかった情報を通路で入れているわけです。
データ化、情報化時代を感じました。
ある時「今日は通路で歩いてみましょう」
って、杖なし、通路の手摺伝いにバランスも取れない状態で、10メートル歩きました。
歩くの一苦労より、どんな方法だろうが歩けたことに未来の光が見えたものです。
骨盤をキュッキュッとサポートしてもらうとあーら不思議普通に歩けた感覚。
赤ちゃんが初めて歩いた時の感動再び。この時のリハビリがこの後の急激な機能回復につながったのだろうと思っています。
まだまだ続きます。